オープンソースのWebアプリで月額費用のかからないスピンバイクトレーニングを考えてみる【Flux】

 コンピュータ  1088

スピンバイクを購入してから1年が経過した。購入当初は、追加でAssiomaのパワーメータを買ったり、Zwiftを始めたりしてトレーニングに躍起になっていたのだが、結局長くは続かず・・・、ついにはZwiftのサブスクも解約してしまっていた。続かなかった一番の原因は、本人がスピンバイクでのトレーニングに飽きたことで間違いないのだが、その他の理由を考えてみると、①Zwiftの起動からトレーニング開始までにかかる時間が長い。②AppleWatchとのZwiftコンパニオンアプリのコネクションが不安定。③Zwiftの月額料金が地味に高い(1650円)ことがストレスだったように思う。

というわけでしばらく使っていなかったのだが、WebブラウザでBluetoothのコントロールが出来るようになっているのを知って、ふとAssiomaのパワーメーターを利用した簡易のサイクルコンピュータみたいなアプリがもし作れたら、固定費もかからないし気が向いた時にトレーニングが出来るのではと思ったのである。
それで、いろいろ調べてアプリを作りかけてもいたんだけれど、調べているうちにかなり完成度の高いオープンソースのWebアプリが公開されていたのを発見してしまったので、それを使えばいいかという感じになった。若干悔しい気持ちもあのだが、日本語の記事は見つからなかったので紹介する。

オープンソースのWebアプリ「Flux」

Flux は、スマートトレーナーで構造化されたワークアウトを実行するためのWebアプリ。HPの情報によると主な機能は以下のとおり。

  • プリセットのワークアウトの実行
  • Zwift .zwo ワークアウトの実行
  • スロープターゲットを使用したワークアウトの実行
  • Bluetooth接続で、スマートトレーナー、パワーメーター、心拍数モニター対応
  • ERGモードによるスマートトレーナーの制御可能
  • ワークアウトの記録は、Strava、Training Peaks などのすべての主要なプラットフォームと互換性のある .fit形式でダウンロード可能

Web バージョンは無料で使用できる。Windows、Mac、Linux、Androidで利用可能。残念ながら、iPhoneやiPadについてはBluetooth通信の制御可能なブラウザがないので現時点では動作しないという欠点もあるのだが、素人がトレーニングするには十分すぎるほどの機能が実装されているし、オープンソースになっているのは素晴らしい。さらにGooglemapのAPIと連携する機能を実装すれば、ロードバイク用の高機能なサイクルコンピュータとしても使えるかもしれない。

Fluxの動作画面。https://flux-web.vercel.app/

Apple Watchでの心拍数を利用する方法

デフォルトで通信機能はないのでサードパーティ製のアプリが必要なのだが、AppleWatchで計測した心拍数をBluetooth通信を利用してFluxのアプリで表示することも出来る。少し調べた程度ではあるが、ECHOというアプリが良さそうだ。機能面・UIデザインともに良くて、1回のワークアウトにつき20分までなら無料で利用できる。

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さて、これで固定費のかからないトレーニング環境は整った。あとは実行するのみ。でも、まだ何か足りない気がする・・・。やる気?



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