iPhoneで本格的なフラッシュ撮影をする方法【Profoto C1 Plus】

 写真  1910

 iPhone14Proを購入してから1万枚ほど写真を撮影してきた。超広角から中望遠、マクロ撮影まで幅広い撮影が1台で出来るのでとても便利だ。しかし、iPhone単体だけではどうしようもないのが、ライティングである。

iPhoneSE(2世代), Profoto C1 plusで撮影
iPhoneSE(2世代), Profoto C1 plusで撮影

 上の写真のように背景を黒潰しにした写真を撮るには、外部ストロボとかLEDライトのフラッシュを利用するしかないのだけれど、現状だとiPhoneでそれをするにはProfotoの製品1択になる。

 Profotoの対応製品は以下の5種類がある。

出典:Profoto.com

 これらの製品であればiOS/AndroidOS対応のProfoto Cameraアプリでフラッシュ撮影を行うことが出来る。

 ちなみに、Profoto製品は価格が非常に高いので他にも色々探してみたのだけれど、GodoxとかTricといったメーカーからもiPhoneと連携するための製品が販売されてはいるが、いずれも専用アプリがもう更新されていないので実質使えない。

 Profotoが販売している5種類の製品の中では、Profoto C1 Plusが一番安価に購入出来る。性能についてはイルコ氏のレビュー動画が参考になる。

 動画でも触れられているが、ストロボではなくLEDライトなので、ストロボほどの出力は出ない。そして、ネットを検索しても情報がほとんど出てこないので、おそらく利用者もあまり居ないと思われる。C1 Plusは主にiPhone向けに開発された製品であるが、残念ながら一般のiPhoneユーザーには需要はないのだろう。そしてProfotoを購入するプロフェッショナルな層は、一眼レフやミラーレスカメラを使うし、普通のストロボを使う。

 自分は、さいとうおり氏のブログの作例写真を見てC1 Plusの購入を決めた。この方の写真はとてもライティングが素敵で、C1 Plusを使った作例もたくさんブログに掲載している。

さいとうおりのカメラに恋するフォトレッスン

 iPhoneのレンズ性能では撮影対象以外をボカして目立たなくすることができないので、C1 Plusを使うことで背景を黒潰しして撮影対象を際立たせることが出来るメリットは大きい。しかも、かなり小さいのでショルダーバッグなどに入れて手軽に持ち運べる。

iPhone14Pro , Profoto C1 Plusで撮影

 残念な点を挙げると、それはアプリの機能面だ。必要最低限のレベルにまだ少し足りないぐらい。iPhone14Proのカメラ性能が活かしきれていない。他のサードパーティ製の写真アプリのように使い勝手が向上すれば、Profoto A2などの普通のストロボの使用も視野に入ってくる。

 ちなみに、Profoto C1 Plusの購入時に付属しているディフューザー「CLIC DOME」でも背景を黒潰しに出来るのだけれど、光が拡散してしまうので少し使いづらい。「CLIC GRID 20°」を使うと、写真の歩留まりが改善する。

Profoto CLIC GRID 20°
CLIC DOMEとCLIC GRID 20°。出っ張りが少なくなるので、さらに持ち運びやすいというメリットもある。
Profoto C1 Plus + GRID 20° + 特製グリップ

 ライティングを制する者は写真を制する?



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