ショウジョウバエの飼育方法:再利用可能な道具でお財布と環境にやさしい育て方
ショウジョウバエは、ヤドクガエル、カマキリ、ハエトリグモなどの生き餌としてとても人気があります。以下に、キイロショウジョウバエやトリニドショウジョウバエの飼育方法を紹介します。この方法では、プラスチックカップではなく、再利用可能な道具を使用することで、お財布と環境にやさしい方法を取り入れています。
1. 飼育容器の準備
- 使用する容器:牛乳瓶
現在は使い捨てのバイアル瓶が主流ですが、昔はショウジョウバエの研究にも使われていたようです。滅菌して再利用できるのと、非常に丈夫なので扱いやすいです。 - 蓋:綿栓
通気性を確保しつつ、ダニやカビ菌の侵入を防ぐために必要となります。綿を丸めて晒しで覆います。(上記の写真参考)
2. 滅菌方法
- 一度利用した牛乳瓶や綿栓は、洗浄したあとで滅菌処理を行います。オートクレーブの代用として、140kpaまで加圧可能なワンダーシェフの圧力鍋がおすすめです。牛乳瓶と綿栓を高圧下で約20分間滅菌します。1度に5つまでの瓶を同時に滅菌することが可能です。
3. 培地の選択
- 培地の作成は東京都立大学のWEBサイトが参考になります。
- しかし、ハエの成長具合、培地の持ち具合、カビ対策を考慮すると、レパシースーパーフライの培地を使用するのがおすすめです。
4. ウィングレスショウジョウバエの足場
- ウィングレスのショウジョウバエは足場がないと死亡率が上昇します。
- 適度に水分を吸収してくれて、培地がドロドロの液体状になるのを抑えてくれる役割があるモクパッキンが最も適しています。
5. 飼育サイクル
- 卵から成体になるまでの1サイクルは25℃で10日間です。
- 大体2週間おきに新しい培地に植え継ぎ、古い瓶の培地はドロドロの液体状になるまで使用します。瓶を逆さまにして液体が垂れてくるようになったら、その瓶は使用を止めて洗浄します。
6. ダニ対策
- 発泡スチロールの上に水を張り、台所用洗剤を数滴混ぜます。
- その上に牛乳瓶を置くことで、外からのダニの侵入を防ぐことができます。
以上、お財布と環境に優しいショウジョウバエの飼育方法についてのガイドでした。滅菌作業に手間はかかりますが、皆さんも是非実践してみてください。
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